京成電鉄では毎年5月になると設備投資計画が発表され、ファンの間では車両の新造やリニューアルが話題となるが、この記事では逆に前年度の設備投資計画を振り返っていきたい。京成電鉄の2018年度設備投資計画を参照しつつ見ていこう。
1. 駅ホームの安全対策の強化
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ホームドアの設置
2017年度時点で既に日暮里1番線と日暮里2番線にホームドアを導入していたが、新たに日暮里0番線と空港第2ビルにもホームドアが導入された。
日暮里駅0番線に導入されたホームドア。AE形と3ドア車が供用のため大開口。
設置場所 |
設置日時 |
稼働開始日時 |
日暮里 0番線 |
2018.11.24終車後 |
2018.12.23始発から |
空港第2ビル 1番線 |
2019.2.16終車後 |
2019.3.17始発から |
空港第2ビル 2番線 |
2019.1.12終車後 |
2019.2.23始発から |
空港第2ビル 3番線 |
2019.2.9終車後 |
2019.3.17始発から |
空港第2ビル 4番線 |
2019.1.19終車後 |
2019.2.23始発から |
ホームドア設置に先立ち、停止位置の変更が行われている。いずれのホームもAE形と一般電車が同じホームに発着するため、ドア位置の違いに対応した大開口のホームドアが導入された。具体的な動作状況は別の記事で上げる~
成田空港駅にも同様のホームドアが導入予定であるが、2019年度中に竣工予定で現在工事中。このほか、都の3か年計画によると、押上駅にも協議のうえでホームドアを導入する方針とのこと。
参考
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非常停止ボタンのC-ATS連動化
従来は駅の非常停止ボタンを押すと列車停止表示灯が点灯し、それを視認した運転士が非常ブレーキにより列車を停止させていたが、この改修によって付近の列車が自動で停車するようになった。
2017年度までに上野~高砂間で導入されていたが、これが全線に拡大した。
案内が増え、より分かりやすくなった。大佐倉
参考
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内方線付点状ブロックの敷設
2017年度から引き続き、CPラインと共に内方線付点状ブロックの設置が行われている。
床面のアスファルトも同時に敷きなおされた。新三河島
2. 耐震補強工事
成田~駒井野信号場間の高架橋と、宗吾参道駅の耐震補強工事が実施された。
耐震補強工事に加えて、ホーム床面まわりの更新や、サイン類の更新も行われた。宗吾参道
3. 法面補強工事
うすい~佐倉間などで、法面の補強工事が実施された。