はじめに
列車番号とは、列車同士を区別するために一定の規則に従って付けられる番号である。四直では各社それぞれの付番体系に加え、他社局と直通する列車については乗入協定に基づいた付番体系が存在する。この記事ではその付番体系について解説する。各社共通の規則
1960年の浅草線浅草橋開業以来、他社局の車両を用いて運行する列車に対しては、末尾のアルファベットでその使用車両を区別している。- 末尾K:京成電鉄所属車両
- 末尾T:東京都所属車両
- 末尾H:京急電鉄所属車両
- 末尾N:北総鉄道/千葉ニュータウン鉄道所属車両
- 末尾F:新京成電鉄所属車両
浅草線を挟んで上りと下りが入れ替わることから、偶数 = 南行/奇数 = 北行と区別されている。
自社線内で自社車両を用いて運行する列車に関しては、上記の法則とは関係なく社局独自の付番体系で付番される。
京成電鉄

①始発駅発の時を表す数に運行番号を併記する
例:始発駅を5:18に発車する、運行番号01Kの列車 → 501K
②下り列車は奇数、上り列車はこれから1を差引いた数(偶数)を以って表わす。
例:始発駅を6:20に発車する、運行番号01Kの上り列車 → 600K
③1時間帯に同一運行番号を有する列車があるときは、末尾にa・bを付す
例:22時台の金町線下り → 運行番号「73」の列車が往復していて列番が重複するため、発車順に2273a,2273b,2273c,2273dとする。

例えば、休日A01運用は「成田を出庫し上野~成田空港間を4往復した後、快速特急で芝山千代田へ行き折り返し宗吾参道に入庫する運用」である。
2018年現在、以下の原則によって決まっている。
- 01〜49:6両編成(普通/回送)本線関係列車
- 71〜79:4両編成(普通/回送)金町線関係列車
- 81〜89:4両編成(普通/回送)本線関係列車
- 91〜99:8両編成(普通)上野線関係列車
- AE01〜AE19:特急車使用列車 [160km/h対応車限定運用]
- AE21〜AE49:特急車使用列車 (臨時/臨時回送/試運転)
- AE51〜AE99:特急車使用列車 [160km/h非対応車充当可能]
- A01〜A29:8両編成(成田線普通/優等/回送)本線関係列車
- A31〜A49:6両編成(優等/回送)本線関係列車
- B01〜B49:6両編成(普通/回送)千葉・千原線関係列車
- 01K〜19K:8両編成(上野線普通/優等/回送)[120km/h非対応車充当可能]
- 21K〜49K:編成指定なし(臨時/臨時回送)押上線関係列車
- 51K〜95K:8両編成(押上線普通/優等/回送)押上線関係列車
- 97K〜99K:編成指定なし(臨時/臨時回送/試運転)押上線関係列車
- S01〜S29:編成指定なし(臨時/臨時回送/試運転)本線関係列車
- S31〜S43:編成指定なし(臨時回送)宗吾参道⇄高砂 車庫間臨時回送
- S45〜S79:編成指定なし(臨時/臨時回送/試運転)本線関係列車
- S81〜S99:編成指定なし(臨時/臨時回送/試運転)本線関係列車
また、朝ラッシュから日中パターンダイヤに移行する時間帯や、日中パターンから夕ラッシュに移行する時間帯において、折り返し駅にて運行番号が変わる列車があるため注意が必要(例:57K(1) → 91(2) → A01 → 91(4) → 69K(2))。
他の注意点として、運行番号が重複することがある。この場合、当サイト内では枝番で区別している(例:AE01(1)とAE01(2)は別々の運用なので、枝番で区別)。