4. 鉄道施設の更新・改良
- 3次元レーザレーダ式の踏切自動障害物検知装置への更新/踏切監視カメラの更新
- 成田空港駅、空港第2ビル駅の天井落下防止工事
- ラダーマクラギへの交換
- 変電所の設備機器更新
- デジタル方式の列車無線装置への更新
5の「デジタルSR無線への更新」は、2018年3月~2023年3月の5年間をかけて実施する大規模な計画である。現在では第一期として、各編成先頭車に対する無線機設置準備工事が行われている。 3700形のDSR化工事。第一期工事は機器の取付準備工事のみ。
5. 連続立体交差事業の推進
押上線 四ツ木~青砥間での連続立体交差事業が実施中。現在は下り仮線の路盤を建設中。 それぞれ立石、四ツ木にて。仮線工事中の立石は島式ホームとなる。6. 駅・施設リニューアル工事
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京成上野駅リニューアル
日暮里/空港第2ビル/成田空港の3駅ではアクセス線開業時に駅の大規模な改装が行われたものの、上野は最後に改装されたのが1972年であり、ほかのスカイライナー停車駅や他社のターミナル駅と比べると内装の陳腐化が否めなかった。が、リニューアル工事が2019年3月19日に竣工したことで、他社と比べても遜色ない(?)ターミナル駅となった。
リニューアルはホームからコンコースに至るまで、床、壁、駅名標などのサイン類、入り口の看板等々あらゆる場所で行われた。竣工日からは発車メロディも導入され、スカイライナーの始発駅としてふさわしい駅となったのではないかと思われる。 リニューアルされた上野駅。 -
お客様トイレの快適性向上
空港第2ビルと幕張本郷で客用トイレの更新が行われた。 空港第2ビル・本線改札内 コンコース階 -
お客様用ベンチの更新
従来、ホーム上のベンチは線路に対して平行に設置されていたが、新型のベンチは線路に対して垂直に設置されている。この方式は泥酔客の線路転落対策で、既にJR西日本で実用化されていたもの。 成田駅 下りホーム
7. 待合室設置工事
成田上りホーム、佐倉上下ホーム、勝田台上下ホームにそれぞれ待合室が設置された。 成田駅 上りホーム8. 駅のバリアフリー化
- 検見川/菅野:車いす用スロープ設置
- 幕張/学園前:多機能トイレ新設
- 空港第2ビル:多機能トイレ増設
9. 車両及び駅設備の多言語化
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車両
3000形と3700形に対して車内LCDの設置が進んでいる。3000形1~6次車と3700形は車内ドア上にLED表示器を搭載していたが、3000形は17インチの大型LCDに、3700形は19.2インチ小型LCDにそれぞれ更新が進んでいる。 3000形のLCDは編成によって千鳥配置と全ドア配置の2タイプがある。 -
駅
駅構内の発車標が一部駅で多言語に対応した。
2018年度中に更新されたのは上野、日暮里、空港第2ビル、成田空港の4駅で、日中英韓の4言語が表示されるようになった。この4駅のコンコースに設置されているLCD発車標では、4言語に加えて終着駅の駅ナンバリングも表示される。 駅単位で更新されている。空港第2ビル
10. 車両新造
3000形8連2本と6連2本が導入され、3600形8連2本と3500形4連1本が導入された。SR無線改造予備車やダイヤ改正による純増などで分かりにくくなっているが、結果的に4連がわりと余っている。別稿でまとめようかなー。 3000形最終編成となった3042編成。令和からは3150形の導入が始まる。佐倉11. スカイライナー(AE形)車両への車椅子スペースの増設
前年度に引き続き、AE形の車いすスペースを1か所から2か所に増やす工事が行われた。12. 通勤型車両へのスタンションポールの増設
3400形と3700形のうち、スタンションポールが付いていない編成に対して設置が進んでいる。3718編成、3728編成、3408編成、3438編成、3448編成に設置された模様。残りの編成も2019年度中に設置完了予定。 走行危機はそろそろ寿命?な3400形。内装に手を入れてもどこまで生き残れるか…13. 列車走行位置情報の配信
2019年3月に「京成アプリ」が配信され、同時にアプリ内とweb上にて列車走行位置の配信が開始された。この在線情報では北総鉄道と芝山鉄道の列車位置情報も配信される。同時期に新京成線アプリがリリースされたことで、京成グループの標準軌路線では全線で在線位置が配信されるようになった。 便利な世の中になったもんだね~
(おわり)